認知症:治療実現から予防へ ~名古屋大学講演会~

2025年12月9日 講演会では、名古屋大学大学院医学系研究科長 勝野 雅央様より、「認知症の百年戦記:治療実現から予防へ」をテーマにとても興味深いお話を聞かせていただくことができました。
認知症が概念化されてから約100年。原因究明の歴史から最新の治療薬開発に至るまでの道のりを解説していただきました。

現在、認知症研究の最前線におけるキーワードは「予防」へとシフトしています。これまでは発症後の対応が中心でしたが、現在は発症前の「前触れ」といえる段階を捉え、早期に治療介入ができる体制づくりが目標になっているようです。
「発症前に防ぐ」という考え方は、東洋医学で重んじられる「未病(みびょう)」へのアプローチにも通じるものです。昨今、西洋医学と東洋医学を組み合わせた統合医療の考え方も世の中に受け入れられていますので、「誰のために」を考えれば、病として現れる前の段階で心身のバランスを整え、健やかな状態を維持する視点は、今後の認知症ケアにおいてさらに重要性を増していくのではないでしょうか。